白鯨との闘い

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 舞台は19世紀。当時は鯨から取れる油、“鯨油"が生活に欠かすことのできない貴重な資源だった。鯨を狩る“捕鯨"は、年単位の長い航海と、様々な危険が隣り合わせではあったが、多くの人間がかかわる一大産業となっていた。

1819年、“エセックス号"の乗員達も、船いっぱいの鯨油を手にするべく、アメリカのナンタケット港を出港。大量の鯨を求めて進んだ太平洋沖4800kmの海域で誰も見たことのないような白い巨大なマッコウクジラに出会い、激しい戦いを繰り広げるものの、圧倒的な巨体に攻め立てられて船を沈められてしまう。

わずかな食料と飲料水をかき集め、3艘のボートで広大な太平洋に脱出した彼らを待ち受けていたのは、水も食料も存在せず、自分たちがどこにいるかも分からない絶望的な漂流生活。1人1人と仲間が倒れていく中、何としても生き延びるために彼らが下す“究極の決断"とは?そして、彼らを試すように幾度も立ちはだかる“白鯨"との戦いの行方はやっぱり無謀すぎる、昔の小型のボートでは10艘集まってもダメなのでは?